株式会社カルディオインテリジェンス 波多野 薫 先生「ディープラーニングとICT で心電図の再発明とPrecision Medicine を実現する」を開催しました
1月19日(水)18:00~19:00、第9回未来型医療創造卓越大学院プログラム(共催:臨床研究推進センターバイオデザイン部門)FM DTS 融合セミナー 波多野 薫 先生・株式会社カルディオインテリジェンス 知財・新規事業開発担当の講演会をオンラインにて開催致しました。
株式会社カルディオインテリジェンスは、昨年10月に創業2年を迎え、この間、AIを活用した医療機器の製造販売を開始、新たなディープラーニング技術を活用した世界に例のない医療機器の治験を開始するというヘルステックスタートアップの中でも驚異の速度で成長されています。
本講演では、AI心電図診断関連の特許は取得済み、申請中、申請準備中を含め6件という実績が示すように知財に注力している点、早期に製品をリリースすることで売上をあげながら市場からフィードバックを受けるしくみ、つまり、名前の浸透、近い将来の海外展開を見据えたBranding活動の点などの戦略について、また、世界初の新技術「非発作時の心電図から心房細動の兆候を検出するAI」に関して紹介され、専門医の技術のコモディティ化を可能とし「心臓病診療が受けられない患者さんを世界からなくす」という目標の実現を目指していることを語られました。
創業メンバーとしてご経験されたチームビルディングについては、特に、大学発ベンチャーの難しさの理由とそれを乗り越える秘訣を、タックマンモデルに当てはめながらご説明されました。
最後に、3つのキャリアを積み、その掛け算で希少性を獲得し「100万人に1人の存在に」という藤原和博氏提唱の掛け算のキャリアをご自身の異分野融合領域での経験と目指す道を例に紹介され、聴講者に「貴方はどんな未来を創りたいですか?その未来は貴方の心が向かう方向に合致していますか?」と問いかけ締めくくられました。
講演後の質疑応答では、学生、視聴者から多くの質問が寄せられ、チームビルディング、キャリア形成に関する多くのアドバイスをいただきました。
本講演会は、卓越大学院プログラムに参加する学生の他、企業の方を含む幅広い領域から学内外429名の方々にご参加いただきました。波多野 薫 先生、ご講演ありがとうございました。