ダイキン工業株式会社 執行役員 河原 克己 先生「ダイキン工業の協創イノベーション~空気の価値化について~」を開催しました

11月24日(水)18:00~19:00、第8回未来型医療創造卓越大学院プログラム(共催:臨床研究推進センターバイオデザイン部門)FM DTS 融合セミナー 河原 克己 先生・ダイキン工業株式会社 執行役員 テクノロジー・イノベーションセンター 副センター長の講演会をオンラインにて開催致しました。

空調ビジネスが9割の大阪を拠点とするダイキン工業株式会社は、この20年で急成長をし、売上、従業員数は4倍に、海外比率が8割を占めるに至り、時価総額も12位と市場からも高く評価されているグローバルカンパニーで、経済価値に加え、環境・社会価値の創出にも具体的な指標を立てて注力されています。

この急成長の背景には、協創を軸としたオープンイノベーション構想、その実践にあること、グローバルレベルでの産官学連携ネットワークや、事業環境が変化する中での事業戦略、空気を価値化することについての挑戦などをご紹介くださりました。

講演後の質疑応答では、学生、視聴者から多くの質問が寄せられました。文理融合、固定概念の打破、文系出身者の活躍の場に関しては、何を研究するといいのかサイエンスだけでは割り切れず、心理、社会、倫理など複合的にあるので、Visionの設定、研究テーマ創出において大いに期待しており、また、とても大切とご回答くださり、イノベーションの定義に関しては、破壊的なものだけを求めるとポートフォリオに歪みが生じることになるので改良的なものなども必要とのお考えを示し、テクノロジー・イノベーションセンターでは、ライバルに勝つために新しいことは、大小すべてイノベーションと捉えている旨をご回答され、非連続大型イノベーションに対しては、産学連携、オープンイノベーションにて加速したいと締めくくられました。

本講演会は、卓越大学院プログラムに参加する学生の他、企業の方を含む幅広い領域から学内外350名の方々にご参加いただきました。河原先生、ご講演ありがとうございました。