たねやグループCEO 山本昌仁先生講演会「伝統と革新が未来を創る」を開催しました
2月17 日(水)18:00-19:00、今年度第14 回目の未来型医療創造卓越大学院プログラム(共催:臨床研究推進センターバイオデザイン部門)FM DTS 融合セミナー たねやグループ山本昌仁社長の講演会をオンラインにて開催致しました。
今回の講演では、山本社長のご経験をふまえて、現在のたねやグループの取り組みと、今後の展望についてご講演いただきました。たねやグループは、明治5年から商売をしており、時代の流れに合わせて肥料の種、木材、和菓子屋と商いをしてこられました。たねやの経営理念は、近江商人の魂でもある「天平道」「黄熟行」「商魂」(てんびんどう-あきない-しょうこん)で、商いの道は人の道であり、思いやりを持って今日いかにお客様に喜んでいただけたかの心を大事にして全スタッフが商いをされています。
緊急事態宣言の際には、和菓子業界での初のドライブスルー販売、通販業界への進出など1日も早く美味しいお菓子をお客様に届けるべく新たな取組に挑戦されました。今こそ世界の目標を日本人としての考え方を発信する場としてSDGsを商売の中へ取り込み、それぞれの組織で変えてはならない理念やバイブルを常々唱和し、次の時代の点となるために、バックキャスティングで考え行動していくことが大事であるとお話しいただきました。
社員教育で大事にしていることとして、リーダーは部下に対して「飽きず焦らず腹立てず」部下は上司に対して「逃げず引っ込まず言い訳せず」というお言葉をご紹介いただきました。どんな人でも楽しくたねやのなかで商売をしてもらうための環境づくりを大事にし、従業員がだれ一人取り残さない社会を作ることに尽力されているということでした。全体を通して、卓越大学院プログラムによる一連のセミナーのテーマの1つであるイノベーションに関して、伝統的な業種の中にある伝統と革新の見事なコンビネーションの例をお示しいただきました。
学生からの質問では、「DXが進む中、コロナ前後で市場戦略は大きく変わるか」という質問があり、山本先生からは「コロナ前、社内でもなかなかDX化が進まなかったが、コロナのおかげで一気に普通に使われるようになった。今後環境のことを考えるのであれば、DXを使って加速させていかないと地球が持たない。目指すべき方向はグリーンな社会である。お金の時代から精神面、環境面を大事にする時代になっている。これまでの敗者・勝者の時代ではなくなる。」とお答えいただきました。本講演会は、卓越大学院プログラムに参加する学生の他、企業の方を含む幅広い領域から学内外250名の方々にご参加頂きました。山本社長、ご講演ありがとうございました。