分野横断型医工学研究プラットフォーム(BASIC)講演会 開催報告
2019年12月3日(火)に、東北大学病院臨床研究推進センターバイオデザイン部門主催で、分野横断型医工学研究プラットフォーム(BASIC)講演会を開催しました。
本セミナーは、医工学研究の推進を目的に、各分野での最先端の取組みを医学・工学の関係者間で共有し、医工連携の環境整備とイノベーションの促進を狙いとして開催したものです。
講演として、名古屋大学医学部付属病院メディカルITセンター特任助教の大山慎太郎先生に「名大病院スマートホスピタル構想」と題して、名古屋大学医学部付属病院でのスマートホスピタル推進における様々な具体事例を紹介いただきました。
ここで紹介いただいた具体事例は、薬剤などのロボット搬送、低電力広域無線通信技術を用いた患者の所在確認、中型医療機器の稼働率モニタリング、IoTセンサーによる手指消毒の有効性(感染対策)の検証など、多方面にわたるものでした。
また、2つ目として名古屋大学医学部付属病院特任助教の佐伯将臣先生に、「奥三河メディカルバレープロジェクト」と題して、社会寿命の延伸と生涯現役社会の実現に向けたプロジェクトについて紹介いただきました。
奥三河地域にある新城市をフィールドに進めている、アクティブシニアの元気を維持するためのプレゼンティーイズムの解消を目指す活動を、具体例を交えて説明いただきました。
本セミナーには50名を超す医療関係者、企業、学生の参加者が集まり、限られた時間ながら熱心な質疑応答もなされ、多くの知見を共有できた催しとなりました。