ハーバード大学教授 Kevin Eggan氏講演会「Validation of therapeutic targets and drug candidates using human stem cell models of nervous system disorders」を開催しました

11月12日(火)18:00-19:00、東北大学星陵キャンパス 星陵オーディトリアムにて、未来型医療創造卓越大学院プログラム

(共催:Neuro Global/東北医学会/臨床研究推進センターバイオデザイン部門)FM DTS融合セミナー ハーバード大学教授

 Kevin Eggan氏講演会を開催致しました。


Eggan先生は発生・幹細胞生物学の分野で突出した業績を挙げ、最年少でハーバード大学のFull Professorに抜擢されました。
疾患患者由来幹細胞を用いた筋萎縮性側索硬化症(ALS)の病態研究にも長年取り組み、治療開発のためのベンチャーQuralisを立ち上げるなど起業家の側面もあります。
また、ハーバードとMITの共同運営であるBroad Instituteにもラボを構え、統合失調症などの精神疾患の病態解明へと活躍の幅を拡げています。


今回の講演では、iPS細胞を用いた神経・精神疾患研究について、神経過剰興奮病態を標的としたALS治療薬開発、多検体を一つのディッシュ上で培養しシングルセルレベルで由来個体を識別する技術により効率的に多数例を解析する手法など、最先端のデータをお話いただきました。具体的な研究事例の提示を通じて、Big questionを見極めて取り組むことの重要性や自分の研究を色々な角度から眺めて普遍化することの大切さについてもお話いただきました。


本講演会は、学内外から、幅広い研究領域の100名を超える方々にご参加頂き、満席の星陵オーディトリアムでは、熱気のある活発な質疑応答・意見交換が行われました。Eggan先生、ご講演ありがとうございました。