ASUセミナー 開催報告

2019年9月26日(木)および27日(金)に、東北大学病院臨床研究推進センター長下川宏明先生が会長として開催された第7回ARO協議会学術集会と併催する形でASUセミナー(ARO協議会特別セミナー)を臨床現場から「イノベーションを起こす 真のニーズを掴み取るために!」と題して開催されました。
ASUでは、これまで5年間で1,200名以上の企業開発研究者を東北大学病院を中心とした医療現場に受け入れて来ました。日頃より、デザイン思考に興味がある、実際のASU活動に役立てたい、現場ニーズの特定や選択の手法を学びたい、ニーズ解決策のアイデア出しの手法を学びたい、自社のビジネス課題を考えるヒントにしたい、課題解決型の思考を身につけたい、などを学ぶセミナーの開催要望があり、それにこたえる形で、特に現在ASUにご参加されている企業の皆さま、これからASU活動にご参加を検討中の企業の皆さまを中心に参加いただいて開催させていただきました。
本セミナーでは、ジャパンバイオデザイン修了生の原陽介先生、山本綾先生、岡田萌先生、辻本悠郁子先生を講師に迎え、それらのノウハウ、デザイン思考を含めて、実際の臨床現場の観察から、課題の発見、ニーズの抽出、ニーズに対するアイデア出し、プロトタイピングまでのプロセスを2日間でダイジェストに体験していただきました。特に、臨床現場でどのように課題の本質にせまる質問をするか、あるいは、プロトタイプをもって、医療従事者からどのようにフィードバックをいただくか、ということを実体験していただけるところが他のセミナーにない特徴になっております。
今回も参加者のみなさん、とても熱心に参加され、熱気につつまれた2日間となりました。また、特許庁からのインターン2名、台湾からの視察者3名とあわせて懇親会も大変もりあがりました。