昨年から続くコロナ禍により、医療を取り巻く環境変化は加速しつつある。
遠隔診療やアプリを使った⾏動変容のサポートなどデジタル技術等を活⽤した健康・医療ソリューションの進展は⽬覚ましく、またヘルステックという分野まで視点を広げるとこの市場は⼤きく拡⼤しつつあり、多くの企業にビジネスチャンスが訪れている状態である。
⼀⽅、VUCA(volatility, uncertainty, complexity, ambiguity)つまり視界不良時代となって久しいことから、欧⽶の先⾏モデルを価格、リードタイム、性能でしのげば成功できるといった従来のビジネスモデルは通じなくなっており、この先のメガトレンドも想像しながら「解決すべき課題はなにか」を判断するデザイン思考が重要となってきている。
本シンポジウムではこのような背景のもと、従来から医療機器事業を進めている企業に加えてデジタルヘルスに関わる企業や、これまで医療とは異なる分野で事業を進めてきた企業の皆さまに、他業種から医療に参⼊した企業のビジネスモデルチェンジの例や、UXデザインなど顧客中⼼での開発のスキルセットなどについて紹介し、事例をマネするのではなく事例から学んでアナロジーをとり創造的にモデルチェンジするためのヒントを得ていただけるよう、以下の講演とパネルディスカッションを予定している。